銀座線01系が2017年3月12日に引退するという情報が入ったのは、1月26日のことだった。その情報を見たとき、いよいよその時が来たかと思った。同時にとてつもなく寂しい思いと時代の流れを感じることになった。

STUDIO FNCでは、特設ページを開設し、私たちも大変お世話になったこの01系に敬意を示すと共に、その思い出を記事にして掲載していきたいと思う。

銀座線の新時代を築いた車両…

01系は銀座線のイメージを変えた

銀座線といえば、日本初の地下鉄である浅草〜上野の区間を含む、渋谷までの全長14.3kmの中に、19の駅がある路線である。どの区間も建設当時、他に地下鉄路線がなかったことや、東京の地下が未開発であったため、比較的浅い所に駅がある。そのため、階段を少し降ればすぐに電車に乗ることが出来るのも銀座線の特徴である。そして、架線ではなく、第三軌条集電装置を使用し、2本の線路の横に3本目の線路があり、そこから集電を行い走行するため、天井が低いことも特徴の一つである。

さて、その銀座線で長らく活躍してきた01系。登場は、1983年のことだった。この当時の銀座線は、戦前からの車両も走行していたため、銀座線と聞けば「古い」というイメージが定着してしまっていたため、当時の帝都高速度交通営団(以下、営団地下鉄)がイメージ刷新を図るために投入したのが01系だったといわれている。

当時、銀座線には、

戦前からの車両も

運行していた

登場した当時では

画期的な最新型車両だった

当時のコンセプトには、「機能性」・「明るさ」・「シックな」があり、銀座線のイメージを根本から変えるものとなったのでした。他にも、銀座線・丸ノ内線車両は同じ中野工場で検査を行うことから、この2線の部品をできるだけ共通化することもコンセプトの一つとして設計されました。また、走行性能は従来の銀座線車両を大幅に上回り、スピードアップが実現したのでした。

当初、登場時は非冷房車のみ。これは、銀座線が駅冷房とトンネル冷房を行なっていたこと、また銀座線の車両限界が小さく、冷房搭載が不可能であるとの判断からのことでした。しかし、1991年に、三菱電機で薄型の冷房装置が開発され、その試作品が第16編成に搭載され、その後、順次、各編成へと搭載されていった。

そして、01系はバトンタッチへ…

新1000系の誕生と引退へのカウントダウン

2012年に新型車両の新1000系が登場した。銀座線開業当時を彷彿させる全面レモンイエローのラッピングと、上部はエレガントな赤色を纏った列車は、素晴らしい新型車両である。しかしながら、この車両が登場することが、01系の引退へのカウントダウンとなることも予想できていた。あと少しの間しか、01系が走る銀座線を見ることも乗ることも出来なくなってしまう。

そんなことを思いながらも、忙しい毎日にいつの間にか月日は過ぎてしまっていた。気がつけば引退の日が発表となっていた。毎日通勤で使っていたのにたまに乗れた新1000系が、今では当たり前のように乗れるようになり、そして当たり前に乗れた01系がいつの間にか、希少な車両へと変貌してしまっていた。

時代の流れは早くなり、01系も登場から30年が経とうとしていたのだった。順次減っていく01系は、いよいよ2017年3月12日に引退することが決まった。

最後の編成は熊本県が展開しているゆるキャラのくまモンがラッピングされた編成となった。実は、一足先に銀座線を引退した第36編成と第35編成が熊本電鉄に譲渡され、活躍をしている。熊本に行けば01系に会うことが出来るのである。しかし、熊本電鉄は地上区間を走る鉄道のため、地下での活躍をしている01系を見ることが出来るのは、あとわずかとなってしまう。

最後の編成は

くまもんラッピングの

車両になった

さらば01系

銀座線の勇姿をいざ

いよいよカウントが少なくなって来た。最後の勇姿を見るために、なんとしても見にいくつもりである。その最後の勇姿を見届けたい。

銀座線と01系と共に過ごした青春から今までの時間の思い出を胸に秘めて。

…次回へ続く

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